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晴天に恵まれた4月16日(土)、予定通り、野菊の墓、矢切の渡し、柴又の散歩&グルメコースを実施しました。
当日は、JR松戸駅に13:00に集合。ご家族にトラブルがあり、女性がおひとり不参加で、総勢6名。女性は松本だけで、あとは全員男性という、私にとっては天国ですが、男性諸氏にとっては物足りない状況となったかもです。

とはいえ、今回はどうやら、矢切の渡しで江戸川を渡って柴又に行くということに関心のある人が多い様子。なかなか機会がなかったとか、どう行けばいいのかわからなかったとかで、いい機会とばかりに参加したとのとことでした。

まず目指したのは、「野菊の墓」の文学碑。住宅街の階段を上ったところに、こじんまりと立っています。私たち世代は、この悲恋ストーリーをだいたい知っていますが、若い人なんかは知らないだろうなあ。
近くの高台からは江戸川方面が見渡せます。今回のプランナー・酒井さんは「下に見えるのはネギ畑。矢切の渡しまで、そこを歩きますよ」の声で、再出発。
野菊の墓から矢切の渡しまでは「野菊の散歩道」として整備されています。といっても、アスファル

トやコンクリで固めたような整備ではなく、ネギ畑の間にある農道に石を敷いたあぜ道風散歩道。「久しぶりにこんな

道を歩いたね」「足の感触がいいな」「のんびりしていいね」。
道の両側はネギの林(?)。タンポポや芥子の花なども咲いていて、「野菊の散歩道」の呼び名がぴったりです。道案内として、

ところどころに野菊の碑が立っています。その素朴な案内も好印象。

けっこう歩くと聞いていましたが、農道や花々、時おり、さわやかに吹く風を楽しんでいるうちに、意外に早く矢切の渡しに着いてしまいました。
矢切の渡しも本当に素朴。桟橋もボロだし(失礼!)、あまり整備されている感じはしません。これがいいんでしょうね。

船頭さんによれば、最も注意するのは風とか。この日は風もそれなりにあり、水量も豊富で、そこそこに揺れ、渡し船気分(?)を十分に味わうことができました。これが日常だった昔の人は大変だったなあと実感。
土曜日とあって、カメラを抱えた観光客は途切れることがないようで、対岸には、次の乗客がすでに並んでいました。乗船料ひとり200円。乗船時間は10分程度でしょうか。

さて、江戸川を渡れば、もう東京都葛飾区です。すでに2時半。4時には懇親会場に入らないといけないので、あまり時間がありません。酒井さん一番のおすすめは帝釈天のお庭なので、そこをじっくり味わいたい。なので、今回は寅さん記念館と山田洋次ミュージアムはパスすることにしました。


早速、お参り。ちなみに、帝釈天で松本が引いたおみくじは「大吉」でした!
それはさておき。お参り後、商店街に行ってしまう人がいますが、それはもったいない。ぜひ「法華経説話彫刻」を鑑賞しましょう。「法華経」の説話を選び出した立体彫りの彫刻で、帝釈堂内陣の外側の壁嵌め込まれています。職人技のすごさ! 見る価値大いにありです。

帝釈天は、これで終わりではありません。素晴らしい日本庭園があります。無料の飲料水サービスがあるので、お庭を眺めながら、しばし休憩。「京都みたいだね」「こんないいところがあったなんて」が皆の感想です。帝釈天というと、寅さんというイメージが強烈なので、本来の帝釈天の良さがあまり知られていないのかもしれませんね。

帝釈天をじっくり楽しんだ後は、帝釈天参道の商店街でショッピングをするもよし、寅さん記念館に行くもよしということで、30分ほどフリータイム。

私はもちろん、お買い物。名物の寅さん団子は前に買ったことがあるので、今回は何かほかの名物を探すことにしました。結果、のど飴、矢切の渡し最中、手焼きせんべい、申まんじゅう(なぜか寅ではない)、香ばしいゴマクリームの柴又パイエクレア を購入。申まんじゅうと柴又エクレアを買ったお店は土日しかやってないそうです。

再集合して、うなぎの名店「川千家」さんへ。ここのご主人は酒井さんの中高校の同級生。個室のお座敷を用意してくださっていました。ご主人も登場して、しばし柴又の歴史やお店の成り立ちを伺うことに。
川千家さんは250年の歴史がありますが、いつからというのははっきりしていないとか。つまり、人々の賑わいとともに、自然にここにお店が開かれ、発展していったということのようです。

コースの最後に出たうな重は、突き出しや刺身、てんぷらなどでお腹一杯のはずなのに、すうーと入っていきました。私の好きな味です。
今回は初めて参加の方が二人いましたが、最初とは思えない和気あいあいぶり。自分の経歴や今の状況、自分のしたいことなどから、日本の政治にまで話が及びました。じっくり話してみると、それぞ

れの人生や経験や、そこから生まれる価値観がわかって面白い。
おしゃべりは女性の専売特許のように言われますが、時には、男性も集まって話をする場が必要だと感じました。もっと話したかったのですが、あっという間に2時間半。いい時間を共有しました。
柴又の駅前には、寅さん像が暗闇の中で存在を放っていました。「この次は寅さん記念館にもよってよ」と言われているような気がします。また来ますね! 皆さん、酒井さんに感謝。大満足で帰宅の途につきました。